自計化と固定資産の管理について
税理士に記帳代行を頼むクライアント様が多いのが実情です。
しかし、私の経験から売上高1億円以上から自計化をする必要性が高まってくると思います。少なくとも5億円以上売上高があれば絶対必要と考えます。
特に製造や加工業の場合、製造原価が重要となっております。製造に必要な機械装置や設備等のメンテナンスに係る修繕費の額も長年使用されていると馬鹿にできない額となるのが実情かと思います。
記帳代行を税理士に任されている場合、大半の中小企業様がご自身で固定資産の管理を為されておりません。つまり固定資産台帳を作成されておらず税理士に任せているのです。
自分の会社で所有している固定資産について、「何が、何処に、どれだけあるのか。そして、その固定資産の取得時期や状況」を把握していないということです!
これは、経営の視点で見ると非常に問題があるかと思います。
今期又は来期どれだけ修繕費がかかるのか又は新しい機械装置等の購入(設備投資の検討)にかかわってくるのです。勿論ですが、会計上一定の条件を満たせば修繕引当金の計上も可能となり、金融機関等からの財務諸表に対する信頼度も増すこととなるかと思います。また、修繕費の予測ができる事により前年対比で予算を作成する場合、より質の高いものが作成されるのではないかと考えます。
税務的には、新規で購入する機械装置等が特別償却や税額控除の対象となるものであれば節税等に繋がります。
中小企業の皆様には自計化と固定資産の管理はセットと考えて欲しいのです!
以上